【動画あり】サイドカー1号機で、唐津は虹の松原の海へ。
3ーWHEELER’S BIBLE―最新サイドカー&トライク (ヤエスメディアムック 293)
やっぱり夏は海だ!と今度は久しぶりに虹ノ松原へ行ってきました。
玄海国定公園でもあり、ビーチに沿って松林が続く虹の松原は「日本の渚百選」に選ばれるだけでなく、「日本の道百選」「日本の白砂青松百選」「日本のかおり風景百選」と合計四百選にもなる(笑)という風光明美な美しい場所であります。
長い砂浜に防風林として植えられている松林は、距離だけでも5kmほどもあり、松原を抜ける県道347号線に入ると、暑い夏の日差しと木陰のコントラストが真夏のムードをぐぐぐっと盛り上げていました。
長く続く白い砂浜はまるで南国のビーチを思わせるような綺麗な砂浜で、海水浴客やジェットスキーなどで遊ぶ人たちがいましたが、今日は土曜日のわりに人が少ない。
実は地元の人たちはここから少し離れたところにある「相賀の浜(おうかのはま)海水浴場」に行くそうで、だだっぴろい虹ノ松原の海水浴場はかなりゆったりとしていて、それが逆に海外のビーチのようなムードを醸しているようです。
ちなみに相賀の浜海水浴場は、虹の松原よりずっと遠浅のおかげで海の色がまるで南国!
透明度もとっても高く、びっくりするほどきれいなビーチなんですよね。
CB1300SFサイドカーで行く、真夏の虹の松原
この日のお散歩ツーリングは、僕の弟が乗っているサイドカー1号機を借りてやってきました。
せっかくのサイドカーなので、今日はお友達(もちろん女性)も一緒です。
CB1300SFをベースにしたサイドカーで、カーはオートクラフト製のGTR。
この組み合わせはたぶん世界でこの一台だけです。
GTRは長野にあったサイドカーショップ「オートクラフト」の故大野文幸氏が60年代のフェラーリ―をイメージして丹念に制作されたもので、ずいぶん前に生産中止になっているため実はけっこう貴重なサイドカーだったりします。
そんな大変貴重なオートクラフトGTRなんですが、これはたまたまヤフオクで新品で見つけたというさらに貴重度が高いカーなんですよね。
このマシン自体は佐賀のショップで制作してもらったものなんですが、サイドカーはそれまでに登録された事がない組み合わせだと、そのたびに型式認定を取らなければならず、このCB1300SFオートクラフトGTRもなんと富士スピードウェイまで持って行き実走テストを行って型式認定を取得しています。
サイドカーにはらくちんに乗れる「ゆったりセッティング」と速く走るための「スポーツセッティング」があるそうで、このCBはスポーツセッティングになっています。
しかも足回りがサイドカー用に最適化されてないため、とにかく乗るのに筋力を必要とします。
普通はホイールを小さくして車高を落とし、フロントサスを寝かして直進性を高めるか、アールズフォークとかウィッシュボーンとかに変更するんですが、これはほぼノーマルのまま。
サイドカーはアクセルを開けると、バイクはぐっと前へ進むのですが、カー側は置いて行かれるので加重がかかりカー側の方へ曲がろうします。
逆にアクセルをオフにしてエンジンブレーキがかかると、バイクの速度は落ちてもカー側は慣性力が働いてバイクよりも先へ出ようとします。
すると今度はバイク側へ曲がろうとします。
そういうわけで基本的にまっすぐ走らず、常にジグザグに走る特性があるため、それを微調整しながら走らなければならないんですが、CBはそもそもがコーナリングマシン。
サイドカーとしてはフロントが立ち過ぎているため、かなりシビアなハンドリングになっています。
ゆったりセッティングなら片手ハンドルでも運転できるらしいのですが、こいつの場合、片手でバイクを持ち上げて「ほ~れほれ!」と頭の上でくるくる回せる超人ハルクなみの腕力がないとまず無理だろうと思われます。
サイドカーなのでカーブを曲がる時には車体を傾けるのではなく、強引にハンドルで曲がらなければならないので、カーブのたびに「エイヤ!」「うりゃあ!!」と気合を入れてゴリゴリ曲げていくかんじです。
少しハードなライディングをしようものなら、その無類無き剛腕ハンドリングが日頃の運動不足で軟弱な僕の骨格を歪ませ、心身共にフラフラにさせるのにじゅうぶんな威力を発揮します。
もう1台のサイドカー弐号機、CD50ベンリーサイドカーくらい軽かったら楽ちんなんですが、さすがにこの重さだとそう気楽にはいきません。
しかも熱い!暑いじゃなくて熱い!!
この日もふらりと出かけたため、普段着Tシャツのままだったんですが、エンジン回りのもの凄い熱気でとてもライダーズジャケットなんて着てられません。
おかげで両腕は日焼けで真っ赤に(^^;;
あまりの熱さに同乗のお友達は、「夏は二度とサイドカーに乗らない!」と強く宣言していました(笑)
そんなこんなで以外と大変なサイドカーなんですが、その独特な乗り心地は二輪にはない世界でとっても面白いんですよ。
大昔はバイクというとサイドカーが付いているのが当たり前だったそうで、それがカー無しタイプが登場して「単車」と言うようになったという話がありますが、ほんとですかね?
サイドカーで行こう!
サイドカーに乗った気分を味わってもらおうと、お友達に手伝ってもらってiPhone6で動画を撮影してみました。
カー側は車高が低くて地面が近いぶん、けっこう迫力あるんですよ。
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