うだうだしてたらあっという間にもうお盆。
こりゃいかん!と久々の更新です。
先日、ヘルメットを購入しました。
現在僕が使っているヘルメットは、ツアークロス、RX-7RRⅣ、SZ-RAMの3つですべてアライ製です。
主に使うのはオープンフェイスのSZ-RAM。
いわゆるジェットヘルメットです。
ただ一番新しいヘルメットでも10年くらい前に買ったもので、メインで使っているSZ-RAMに至っては、なんとは20年くらい前のたぶん初期型であります(汗
さすがに天下のアライヘルメットといえど、20年も使っていると内装は一部傷んで破けてしまって、しょうがないので自分で縫ってたりします。
当然外装も傷だらけ。
それでもあんまり古くなったかんじがしないのは、卓越したアライ・クオリティのおかげなのでしょう。
通常ヘルメットの耐用年数は3年、それ以上使っているのがそもそも間違いなのであります。
買おう買おうと思ってはいたヘルメットですが、けっこう高いのでついつい先送りばかりしてました。
でもさすがに20年はヤバいですし、楽天ポイントがけっこう貯まっていた事もあり、今回やっと重い腰を上げ軽い財布を手に取って新しいヘルメットを買うことにしたのでありました。
OGKカブトのシステムヘルメット「KAZAMI」
どのヘルメットを買おうかなといろいろ見てると、ふと目についたのはOGKカブト。
OGKカブトはアライやSHOEIと比べると、同じ国産でありながら比較的安価なヘルメットと言う印象があります。
OGKカブトはもともとチャイルドシートなどを製造しているオージーケー株式会社から分社化された会社で、バイク用だけでなく自転車用など様々なヘルメットを専門に作っています。
初期の頃は安かろう悪かろうみたいなものもあったようですが、近年ではスネル規格やECE規格など各種規格をパスした製品も発売していますし、レースでも使用され着々と実績を積んでいるようです。
そんなOGKカブトですが、今回購入したのはシステムヘルメットのKAZAMIです。
システムヘルメットとは、基本フルフェイスですがチンガードが可動する事で、まるでジェットヘルメットのような脱着性の良さと利便性を兼ね備えたヘルメットです。
僕はツーリングがメインなので、フルフェイスより視界が広くて気軽なジェットヘルメットがが好きです。
でも安全面ではフルフェイスの方が高いですし、冬はジェットは寒い。
なのでジェットヘルメットのように扱える、このシステムヘルメットにちょびっと興味があったのでした。
KAZAMIとアライのRX-7を比べてみました。
サイズは両方ともMです。
上から見るとKAZAMIの方が帽体が若干大きいです。
横から見て前後も長いです。
チンガードを開けるとこんなかんじ。
これ上げてる姿が、なんかかっこ悪いなぁと思うのは僕だけでしょうか?
広いエアインテークのおかげで、走ってみると思ったより風が入ってくるのがわかり、けっこう涼しいです。
僕が持ってるどのアライのヘルメットよりも涼しいです。
重さはRX-7と比べて若干重いかな?
メガネをかけていても使いやすいように、内装のこめかみ部分にスリットが入っているみたいです。
左サイドに付いているレバーは、インナーサンシェードを上下させるためのレバー。
インナーサンシェードは実際使ってみると、サングラスより視界が広くトンネルなど突然暗い場所に入ってもさっと上げれるので、とっても使い勝手がいいです。
耳のところはこんなかんじ。
サイズさえ合えばインカムのスピーカーを貼りつけられるかも?
KAZAMIの良いところ
1.走行中の安定性が大変良好
高速道路も走ってみたんですが、走行中まったくブレたり揺れたりすることなく、まるで何もかぶってないかのように安定していました。
システムヘルメットはチンガードを開け閉めして頭にかぶるので、普通のフルフェイスより入り口が狭くできる上、顎の部分に風の巻き込み防止のプレートが付いているので、ヘルメットの中へ風が入って浮き上がるような事もありません。
これは長距離を走るツーリングでは、疲れないための重要なポイントだと思います。
2.エアインテークの効果抜群
エアインテークがよく効いていて、夏の暑い時でも風の通りが良く思ったより涼しいです。
僕が持ってる他のヘルメットは冬にならないと涼しさがわかりません。
3.インナーサンシェードが超便利
普通のスモークシールドだと、暗いトンネルに入ったとたんとっても見えずらかったり、ツーリングで夜になってしまった時など、必死で目を見開いて緊張して走らないといけませんが、コイツがあれば問題解決です。
4.使い良さを向上させる細かい工夫が嬉しい
またメガネを使用してる人でも使いやすいようになっていたり、インカムのスピーカーを付けやすそうなイヤーカップなど細かいとこですが、日常やツーリングでの使用を考えた痒いところに手が届くつくりは良いですね。
あご紐がワンタッチで脱着できるマイクロラチェットバックルも脱着がワンタッチでとっても使いやすいです。
5.通常のフルフェイスより使い勝手が良くとっても快適
チンガードが開閉できるというのは、思った以上に快適です。
閉めてしてまえばフルフェイスと同じなんですが、いつでもパカっと開けられるというのは、精神的な圧迫感を少なくかんじるものなんですね。
ツーリングではヘルメットを脱いだりするのがめんどくさくて止まりたくない、なんてこともあったりするので、この気軽さはポイント高いです。
6.安くてカラーバリエーションが多い
定価3万2千円、実売2万6千円程度(税別)安い!
KAZAMIのちょっとイマイチなところ
1.全体的な質感は、やっぱりアライやSHOEIが格上
デザインは良いのですが、内装の質感や装着時のフィット感、安全規格のレベルなど総合的に見ると、やはりアライやSHOEIの方が格上です。
やっぱり価格には意味があるのであります。
とは言えKAZAMIはこの価格からするとお値段以上な出来栄えですし、街乗りやツーリングでの使用ならじゅうぶんな品質だと思います。
2.安全規格がSG規格
最近のOGKカブトの製品には、スネルやECEなど欧米の厳しい安全規格をパスしたヘルメットを発売するなど、安全性への取り組みが格段に向上していますが、このKAZAMIはSG規格です。
安全規格は高いに越したことはありません。
でも僕のようなちんたらツーリング程度ならGS規格でもじゅうぶんですが、気になる方もいらしゃるでしょう。
ちなみにヤマハ純正ヘルメットのゼニスもSG規格で、しかもHJC(韓国)のOEMです。
スズキ純正のスコーピオンも同じくSG規格でこちらは中国製。
カワサキは価格からするとやはり中国・韓国製と思われ、SG規格ではなくDOT(米国の安全規格)だったりします。
天下のホンダで売ってるフルフェイスヘルメットはアライとSHOEIですが、オフロードヘルメットはRSタイチのOEMでJIS規格。RSタイチといえばHJCの日本代理店なのであります。
そしてOGKカブトのジェットヘルメットもホンダ純正ヘルメットに加わっています。
オートバイメーカーの純正品ですらこんなかんじです。
でももどうしても気になる方は、より厳しいスネル規格やECE規格に適合したヘルメットをお勧めします。
3.帽体がデカイ
帽体が大きいので、気分は3等身プレデター。
まぁ便利さと快適さが上回るので、すぐに気にならなくなりましたけど。
4.風切り音が気になる
形のせいなのか風切り音が少々気になります。
現在はデイトナの「聴くだけBluetooth」を取り付けてたまに音楽を聞きながら走っているのですが、一般道では聴こえる音楽も高速を走ると風切り音にかき消されてほぼ聴こえません。
まぁテキトーに取り付けているので、セッティング次第で多少変わるかも知れませんけど、このあたりはカブトさんになんとかして欲しいところです。
とまあこんなかんでしょうか。
はじめてのシステムヘルメットですが、今のところデザインと機能面でKAZAMIはとっても気に入っていて、長距離を走る時はこればかり使ってます。
システムヘルメットはダサいなんて言う人もいますが(実は私もそう思ってましたが)いざツーリングで使ってみるとほんと使い勝手がいいです。
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