さよなら・・・ぽんちゃん。

12月11日にぽんちゃんが外へ出かけて行ってそのまま帰らず。

ざあざあと雨が降る朝でした。

これまでも丸1日戻ってこない事が数回ありましたが、いつもなら夕方くらいには帰ってきて、勝手口のところにちょこんと座って待ってました。

 

でも今回はまったく帰ってくる気配がありません。

 

保健所にも捕まってないか問い合わせ、付近を散々探しましたが、とうとうどこにも見つけることはできませんでした(T_T)

首輪は散歩で落として無くしていて、とりあえず黄色いノミ取り首輪しかしておらず迷子札が付いていませんでした。

 

・・・どこ行った、ぽんちゃん。

 

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ヘビに咬まれた!?ぽんちゃん

実は12月のはじめ頃に、ぽんちゃんは右前脚がパンパンに腫れて具合悪そうにしていました。

ひどく腫れていましたが、関節は曲がりますし外傷もありません。

どうやらマムシに咬まれたみたいです。

 

犬や猫はヘビの毒に対する抗体を持っているので、咬まれても腫れるだけでめったに死んだりしません。

でもさすがにぐったりしていて、腫れがひくまでは具合悪そうにおとなしくしていました。

ただその時は咬まれた場所を特定できませんでした。

 

3~4日ほどで腫れがひいた頃、こんどは右前脚の関節部分の横の皮膚が500円玉くらいの大きなまん丸い開いているのに気づき、びっくりしました!

切り傷とかじゃなく、ほんと皮膚だけきれいに切り取ったかのように丸く穴があいて筋肉が丸見え!

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げげげげー!!?と驚きましたが、脚の腫れが引いたぽんちゃんは至って普通に元気に走り回っていました。

以前、知り合いのブリーダーが、動物は人間と違い痛みに対して強いというか、一部の痛みで身体全体の具合が悪くなる事は少ない、と聞いた事を思い出しました。

ただ人間にペットとして飼われている動物は違うそうで、人間に似てどこかケガするとぐったりしてしまったりするそうです。

 

「これ、もしかしたらヘビに咬まれたあとかな」

 

とりあえず傷の回りの毛をハサミで切って、できるだけ傷に毛が入らないよう短くして傷口を消毒。

とりあえず傷がふさがるまで外出禁止にしました。

 

だけどもともと野良育ちのぽんちゃんには、狭い屋内だけの生活は相当ストレスだったようで、10日も外出禁止にしていたら、抗議のオシッコ攻撃でこたつ布団もカーペットも僕の布団もあれもこれも甚大な被害(笑)

まぁもうすっかり慣れっこになっていたので

 

「あちゃー!またかー。しょうがないなー」

 

と淡々と洗濯三昧でした。

そんなぽんちゃんでしたが、前脚の傷も治りかけた頃、僕がドアを開けるスキを狙ってまるでロケットのように外へ飛び出してしまいました。

 

「あららら~!?ぽんちゃん!!」

 

慌てて捕まえようとしたんですが、外に出たぽんちゃんは動きが素早くちゃっちゃ~と逃げてとても捕まえられません。

外はけっこう雨が降っていたんですが、それでもどうしても外に出たかったんでしょう。

意気揚々と駆け足で雨の中をとことこと出かけて行くのを見送ったのが、ぽんちゃんを見た最後の姿でした・・・。

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野良猫だったぽんちゃん

ぽんちゃんがうちに住み着くようになったのは、ルナちゃんが来て2週間ほどしてから。

 

ルナちゃんがやたらと外に向かってにゃあにゃあ鳴いているので、なんだろ?とみてみると小さく黒っぽい子猫がいました。

でも僕の顔を見るサッ!と逃げてしまいました。

ルナちゃんよりもひとまわり小さな、ほんと小さな子猫でした。

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家の中でルナちゃんが鳴いているのでその声にひかれるのか、それからいつもうちの回りをうろつくようになっていました。

正直、この時はルナちゃんを拾ってすぐでもあり

 

「おいおい、また猫かぁ。いや困ったなー」

 

と少し迷惑に感じてました。

 

でも、その小さな子猫はとてもお腹すいてそうですし、やっぱりかわいい!

見るに見かねてキャットフードを置くようになってしまいました。

この頃、ルナちゃんは歯が生えてきたばかりのせいかまだ固いキャットフードは難しく、ふやかしたものしか食べませんでしたが、この子猫はぽりぽりと平気で食べてました。

この小さい子猫は身体のサイズのわりに、お腹がまあるく大きいのが印象的でした。

 

「お前はなんかお腹がぽんぽんしてるな~。よ~し、じゃあ名前は”ぽん”だー!」

 

”ぽんちゃん”は生まれてからずっと野良生活だったようで、なかなか僕には慣れてくれません。

ちょっとでも姿が見えると、サッー!と隠れてしまいます。

それでもルナちゃんと遊ぶのは楽しかったのか、ふたりで網戸の内と外に張り付いて、すごい大声でにゃあにゃあ鳴いてたり、たまにルナちゃんを外に出すと駆け寄ってきてじゃれ合って元気に遊んでいました。

そうしてすこしづつ慣れてくれたぽんちゃんが、警戒しながらも家の中に入るようになったのは、うちに来るようになって3か月後の肌寒い11月の終わり頃でした。

きっとぽんちゃん、寒かったんでしょうね。

仲良しルナぽん

ずっと野良猫生活だったと思われるぽんちゃんは、警戒心が強くちょっとした物音や動きに敏感で、いつも目を大きく見開いていて、家の中に住むようになっても最初のうちはなかなか触らせてはくれませんでした。

でもルナちゃんがいたおかげで、次第に慣れていつの間にかヒザの上で寝るようになっていました。

 

ぽんちゃんを動物病院に連れて行き検査をしてもらうと、やっぱり寄生虫がいるということでした。

カエルやトカゲを食べるとうつるそうです。

野良猫だったぽんちゃん、いろんなものを食べてたんでしょう。

薬をもらい毎日飲ませました。

 

ふたりはいつも一緒のベッドで寝ていて、ぽんちゃんは体がひとまわり大きかったルナちゃんの後をついてまわり、そのマネしてばかりいました。

そのおかげかトイレもすぐに覚えてくれました。

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ぽんちゃんはルナちゃん柄は似てましたが、体形も毛並みも顔つきもずいぶん違います。

体臭も違ってて、ぽんちゃんの方が少々強めでした。

鳴き声もどこか鼻が詰まったような「ンーンー」というかんじ。

 

ふたりで障子はボロボロにするし、レースのカーテンは破ってしまったりとずいぶんとイタズラもやってくれました。

ある時は雨の中で歩いて田んぼにでも落ちたのか、全身泥だらけでうちの中へ飛び込んできました。

 

ぽんちゃんはルナちゃんより甘えん坊で、よく抱き着くように僕のお腹の上で寝てました。

ルナちゃんはは布団には入りたがりませんが、ぽんちゃんは今年の冬はよく布団の中に潜り込んで一緒に寝てました。

こたつも大好きでしたし、ルナちゃんより寒がりだった気がします。

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ただ車にはどうしても慣れず、たまに乗せてみるとひどく怖がってシートの下の奥の隙間に張り付いてオシッコちびってしまいます。

一方、ルナちゃんはまったく怖がらないどころか、車のドアを開けると自分から飛び乗ります。

さすが旅ぬこルナちゃん。

 

なので、車で出かける時はぽんちゃんは家で留守番猫してもらってました。

 

この秋撮った動画ですが、仲良く散歩するルナぽんの最後の動画になってしまいました。

今年はよくこうやって散歩していました。

来年の秋もこんなふうにルナぽんと散歩してるんだろうなぁと思っていました。

 

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ぽんちゃんがいなくなっても、ぽんちゃんの定位置だった場所を空けて寝ているルナちゃん。

でもぽんちゃんは帰ってきません・・・。

 

猫の寿命は普通15~20年くらいです。

 

いつかその時が来るまで、ルナぽんとはずっと一緒だとばかり思い込んでました。

まさかたった1年でぽんちゃんがいなくなるなんて、思ってもみない事でした。

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寒がりだったぽんちゃん。

年末を迎え、気温が下がりかなり冷え込んできました。

かなり心配してます。

僕のふとんには、いつももぐり込んでいたぽんちゃんの匂いがまだ残っています。

ぽんちゃんがいなくなって、寂しいのかルナちゃんがすごく甘えるようになりました。

仲良くじゃれ合うルナぽんがもう見られないのかと思うと、寂しさと悲しさがこみ上げてきます。

 

猫は突然いなくなる事があります。

ほんと突然です。

いったいどこへ行くのでしょう?

 

ぽんちゃんは誰かに迷いネコと間違われて拾われたのか、それともどこかの家に住み着いたのかまったくわかりませんが、どこかで元気に暮らしていることを祈るばかりです。

 

さよなら、ぽんちゃん。

たった1年だったけど、ありがとう。

 

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・・・でもそのうち何事もなかったかのように「ンーンー」と鳴きながら、勝手口の前にぽんちゃんが待っているような、そんな気がします。

 

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