春になり暖かくなってきたせいか、ルナ、ぽんが活動的になってきました。
先日、いつものように外で遊んでいたルナちゃんが夕方になっても戻らず、どうしたもんかなぁと探しても見つからないためずいぶん心配したんですが、真夜中にドロドロに汚れて帰ってきました。
猫を飼っていると数日行方不明なんてたまにあるものですが、国道が近いこともあり交通事故にでもあってないかとかなり心配しました。
猫は生後半年過ぎたくらいで立派な成猫となり、オス猫は発情期にはメス猫を求めて彷徨うため公道範囲が広くなります。
家猫の場合は遠くても半径200mほどと言われているので、そんな遠くまで行くわけではないみたいですが、オスとメスではやっぱりオスの方が遠くまで冒険に出るようです。
飼い主がいない時のネコの行動を24時間密着追跡するとこんな感じになる Gigazin
とはいえ万が一の事を考え、これを機に迷子札を付けることにしました。
迷子札の自作
お店に注文すると数日かかるので、すぐに作れそうなUVレジン液(紫外線硬化樹脂)を使った自作に挑戦してみました。
必要な材料は、土台となる「ミール皿」「UVレジン液」名前を印刷するための「紙」です。
使う道具は「ハサミ」「爪楊枝」「定規」「パソコン」「プリンター」です。
材料は100均で
材料はセリアやダイソーで揃います。
Wリングは首輪につなぐのに必要かな?と思ってホームセンターで購入しましたが、小さすぎて面倒になり結局使いませんでした。
ミール皿(クラフトパーツ懐中時計、直径25mmタイプ) 100円
UVレジン液 100円×2個
Wリング 60円
プリンタ用紙 エーワンの「屋外でも使えるタイプ・ホワイトフィルムラベル」品番28801 自宅埋蔵品。
印刷する用紙は何でもいいのですが、ラベル用だと最初から糊がついているので貼るとき楽です。
UVレジン液は1個でも多すぎるほどで、2個も買う必要はありませんでした。
またWリングも小さすぎて付けるのが面倒になり、結局使いませんでした。
土台のミール皿(クラフトパーツ懐中時計)はもうワンサイズ小さいものがあったんですが、作るのが簡単そうな大きい方にしてみました。
カラーもアンティーク調のものがありましたが、今回はシルバーにしてみました。
というわけで結局、迷子札二つでトータル300円ほど(用紙代別)で作れることになります。
制作時間の目安はパソコンでのデザインが30~60分くらい、出来上がった名札をベースに貼り付けレジン液を流し込んだりするのに10~15分程度。硬化に40~60分程度です。
レジン液は太陽の紫外線で硬化させるため、作業を行う日は天気が良い日におこないましょう。
パソコンで名札をデザイン
手書きでも良かったんですが、僕は自分で書いた字が自分でも読めないという特徴的な文字を書く才能を持つ天才なので、今回はパソコンで印刷したものをベースに貼り付けることにしました。
今回使ったのはこのソフト。
ブラウザで動作するweb版なのでインストール不要。お手軽です。
windowsとMac共に対応。ブラウザはIE、Firefox、Safariに対応してますがChromeでは使えません。
もしweb版でうまく動かない場合は、通常のソフトウェア版が無料でダウンロードできます。
1.ラベル屋さん9を起動
エーワンのホームページからweb版ラベル屋さん9を起動して「新規作成」をクリック。
するとこんな画面になりますので、「ノーカット/定番サイズ」を選択。
エーワンのプリンタ用紙を使用する場合は、下の検索窓に製品番号を入れると該当するテンプレートが表示されますが、今回はオリジナルなのであまり関係ありません。
そしてこの画面に切り替わったら適当に選択して「決定」を押します。
2.ベースの図形を作る
今回は円形のミール皿を使うので、右上にある図形マークをクリック、プルダウンメニューから「円」を選択し、「新規に貼り付ける」をクリック。
次に、左下にある「位置(mm)・サイズ(mm)・角度」を開き、W:21.00mm、H:21.00mmにする。
今回使うミール皿の内径は測ってみると20mmでしたが、印刷する線が太い事と切り抜く際にきれいにはいかない場合を考慮して1mm大きくしました。
楕円形で作る場合も同様にW(幅)H(高さ)を調整して作ります。
2.円周文字を作る
次に円に沿って文字を入れたいので、円周文字を作ります。
右上の「文字」をクリック、プルダウンメニューから「円周文字」を選択。
文字入力画面で入れたい文字を入れます。(ここでは電話番号を入れました)
標準では文字の「枠」と「影」が付いてるので、いらないならチェックを外します。
出来上がりは小さな文字なので、あまり細かい装飾をするとごちゃごちゃしても見づらくなります。
フォントはこの時選んでもいいですし、後からでも変えられます。
フォントサイズは一番小さい「8」にしてみました。
同様に苗字も円周文字で制作。
猫ちゃんの名前は「通常文字」で作ります。
フォントサイズは「自動」にしておくと、名前の四角い枠の丸い点をクリックしたまま動かせば自動でサイズが変わります。
名前は太字にしたいので「強調」にチェックを入れています。
3.パーツをそろえる
次に作業しやすいように表示サイズを200%に拡大します。
位置は右側と下側のスライドバーで調整してパーツが中央付近へくるように調節。
円周を下向きにしたいパーツを洗濯して、「内向き」をクリックすると向きが下側になります。
フォントを変更したい場合は、ここまでの間に変更しておきます。
こんなかんじで上下の位置と間隔を決めバランスを調整。
次に全選択(何もないところをクリックしたままパーツ全体を囲む)します。
そして左下にある「整列」をクリックしてメニューの左から2番目を選択。
すると3つのパーツが中心で揃います。
4.着色する
位置が決まったらベースの円に着色です。
左側のオブジェクトリストから「円形#」を選択。
次に右側の「単色」を選択、「塗り」をクリックしてカラーパネルからベースとなる色を決めます。
グラフィックも出来ますのでいろいろ試してみてください。
また文字色も変えたい場合は、同様に左側のオブジェクトリストから該当する文字を選んで、右側で文字色を決めます。
色を決める時の注意点ですが、普通の紙に印刷する場合はレジン液を塗ると色が濃い目になりますので、その点を考慮して色を決めて下さい。
今回の使ったフィルムラベルはそのままで大丈夫でした。
5.いよいよ印刷
パーツを全選択したまま、左側の「重ね順やグループ・ロック」でパーツをひとつにまとめます。
間違った場合は上部にあるメインメニューの「編集」をクリックすると、「元に戻す」があります。
切り抜きで失敗した時の事を考え、出来上がった名札を右クリックでコピーして、空いた場所に複数貼り付けて印刷します。
レジン液を流し込む
出来上がった名札をハサミで切り抜き、ベースとなるミール皿へ貼ります。
この時、上下を間違わないようにしましょう。
ラベルじゃない普通の紙の場合は、糊かボンドで貼ります。
そしてレジン液を流し込んでいくのですが、UVレジン液は紫外線で固まるので、屋内の直射日光を避けた場所で作業します。
※写真は苗字と電話番号をわざとぼかしてます。
縁の部分は爪楊枝でつんつんしながらレジン液を行き渡らせます。
流し込むさい気泡が出来てしまった場合も、爪楊枝でつんつんして潰します。
レジン液は粘り気があるので、少し盛り上がったかんじに仕上げるといいかんじです。
レジン液の使い方は「CraftTown」さんを参考にさせて頂きました。
紫外線で硬化させる
作業が終わったら、太陽の紫外線に当てます。
屋外の場合、風があるとホコリが付着してしまうので、風がある場合は屋内で太陽の光が差し込む窓際などに置きます。
今日は好天で風もなかったので屋外で30分ほど放置。
でも少し柔らかさが残ってたので、さらに10分放置して完成。
40分太陽の光に当てた状態でも、すこしベタつくかんじがあったので、1時間くらいかけた方がいいかも知れません。
そしてやっと首輪と迷子札をつなぐのですが、買ってきたWリングは小さすぎて僕の指では四苦八苦。
「え~~い!面倒だ!」
と首輪に付いている鈴が付けてある金具に直接つけることにしました。
こういった金具は後ろの方に継ぎ目があるので、金具をぐるりと回して継ぎ目を出しペンチで少し曲げて迷子札を取り付けて元に戻します。
迷子札完成
首輪に付けるとこんなかんじ。
猫用としてはやっぱり大きすぎ?ていうか首輪ボロボロじゃないですかー(笑)
さっそくルナちゃんとぽんちゃんに装着。ちょいと凛々しくなった?
ルナちゃんの背後のフスマを引き裂いた犯人↓
市販品と比べると出来はいまひとつではありますが、初めて作ったわりにはサマになった気がします。
サイズが大きいのと、猫には少し重いかな?という点が気になるので、レジン液がかなり余っていることですし、そのうちまた違うものを作ってみたいと思います。
それにしてもチョー簡単!しかも格安!ぜひみなさんも作ってみて下さい。
コメント