日本に生まれただけで僕らは幸運なのかも。
イギリスの「エコノミスト」誌の調査部門である、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EUI)による調査だそうです。
1.東京
2.シンガポール
3.大阪
4.ストックホルム
5・アムステルダム
~
10.ニューヨーク
大阪が3位なんですか?
日本も住んでる僕らにとってはそう安全とも思えない事件も起きていますが、それでも海外よりはマシなんでしょうね。
1980年代、ニューヨークは最悪だった
1988年頃、ケアンズのとあるバックパッカーズホステルで、BMWのバイクで世界中を冒険旅行しているという人に出会いました。
バックパッカーズホステルは、大部屋に二段ベッドがいくつか置いてある安宿で、確か当時1泊1,000円~という安さで、キッチンやシャワーは共同、部屋を借りるというよりベッドひとついくらといったかんじで、世界を旅する貧乏旅行者のたまり場にもなっていました。
なのでバックパッカーズホステルは、自然とそんな旅行者の情報交換の場にもなっています。
そんなバックパッカーズホステルで出会ったBMWの彼は(名前は忘れました)、アフリカからアマゾンまで走破したよ、という世界を旅する冒険ライダーで、いろんな話を聞かせてくれました。
同じ部屋には僕ともう一人日本人と、そのBMWの彼の他に2人ほどいました。
アマゾンは樹木を切り倒したりしながらバイクで走破した、と写真も見せてくれましたが、どう見ても道じゃなさそうなジャングルでバイクが倒れた木の上にまたがるように乗っかってたりとしていて、なんでまたそんなところを走ろうなんて思ったのか彼の脳みそを疑いましたが、それが彼の旅のスタイルだったのでしょう。
そんな彼に、
「どこが一番危険だった?」
と聞くと、その彼は眉をしかめながら僕らに顔を近づけ、そっと人差し指を立てて
「ニューヨークだ」
と静かに言い放ちました。
「アマゾンなんてそんなに怖い事なかったよ。でもニューヨークは本当に怖かった!」
1980年代当時のニューヨークは治安の悪さや人種摩擦と生活水準の低さで、非常に危険な犯罪都市として知られていました。
地下鉄も街の壁も落書きだらけで、それはそれは物騒な大都会でもありました。
1981年のジョン・カーペンター監督、カート・ラッセル主演のSF映画「ニューヨーク1997」では、そんなニューヨークを塀で囲んで丸ごと刑務所にしてしまったお話でしたが、ほんとそれくらいあっても不思議じゃない犯罪率の高さだったようです。
僕らはてっきりアマゾンのジャングルやアフリカのどこかだと思っていたので、まさかそれらを押さえてニューヨークの名前が出てくるとは思ってもいませんでした。
ニューヨークは1994~2001年に市長を務めたルドルフ・ジュリアーニ前市長の活躍で、現在はずいぶんと安全な街に変貌、安全な都市10位にランクイン。
あの時のBMWの彼の話の頃から考えると、なんとも隔世の感がありとても感慨深いです。
とはいえ今でも危険な場所があるようなので、やっぱり油断はできないと思いますが。
2015年版危険な都市は?
最も危険な国は?2015年世界で一番治安が悪い都市ランキング MADAME-RIRI
「世界で起こる殺人事件の3分の一はラテンアメリカで発生している」
マダムリリーさんの記事によれば、中南米は今も昔も最恐ですね。
ISILのせいで内戦状態にある中東や、無政府状態が続いているソマリアより上とは恐れいります。
近頃はテレビの旅版組が増え、こういった危険地域でも取材が行われていますが、こういった番組は現地スタッフや政府などの協力をへて撮影されていたりします。
個人で行くのとはわけが違いますので、くれぐれもご用心を。
ご旅行先によっては外務省のホームページでどのような状況なのかを確かめてみた方がよいでしょう。
「危険な地域には近寄らない、無事にうちに帰る」
それはいい旅にするための、一番肝要な事ではないでしょうか。
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