ウェスタンムービーの最高傑作との呼び声高い「ロンサム・ダブ~モンタナへの夢~」
27年の時を超え、やっとDVD&Blu-rayがこの夏発売されるようです。しかも当時のNHK日本語吹き替え収録という快挙!
ロンサム・ダブ 第一章~旅立ち~&第二章~遠い道~ HDマスター版 blu-ray&DVD BOX
1989年と古い作品ですが、当時としては破格の30億円もの製作費を投入、全4回のテレビシリーズとして放映され、同年のゴールデングローブ作品賞、エミー賞7部門受賞、今でもウエスタンの最高傑作との呼び声高い名作です。
キャストはトミー・リー・ジョーンズ、ロバート・デュヴァル、ダイアン・レイン、リッキー・シュローダーなど大変豪華な顔ぶれ。
監督はオーストラリア出身のサイモン・ウィンサー。
原作はラリー・マクマートリーの同名小説「Lonseme Dove」(1985年ピュリッツアー賞受賞)
ストーリーは元テキサスレンジャーの老カウボーイ、ウッドロウ(トミー・リー・ジョーンズ)とガス(ロバート・デュヴァル)を中心に、新しい牧場を開拓するため当時まだ未開の地であったモンタナまで6000キロもの荒野を様々な苦難を乗り越え旅をする姿は、僕らツーリングライダーの心にも響く何かがあります。
日本でも当時NHKで「ロンサム・ダブ~モンタナへの夢~」という題名で放映され、その素晴らしく味わい深い人間ドラマにすごく感銘を受けたものでした。
当時たまたま父親と見ていたんですが、父がボソッと
「アメリカ人てのは凄いもんだな・・」
と言ったのが印象的で、数十年たった今でも記憶に残っています。
ストーリーだけでなく時代考証もしっかりしていて、たとえば普通の西部劇ではよく右にさした拳銃を右手で抜いたりしますが、それはアクション映画として考えられた早打ちの抜き方で、当時は左にさした拳銃を右手で抜くのが普通だったそうです。
日本刀と同じような抜き方ですね。
そういった細かいところまで気を配り丁寧に作られた作品でもありました。
またNHKで放映された回は日本語の吹き替えがドンピシャで、字幕版より吹き替え版の方が人気が高い作品です。
その後もBS放送などで数回だけ再放送されたようですが、放送禁止用語?とかの関係で吹き替え版ではなく字幕だけの放映だったようです。
それが今回DVD&Blu-ray化されるにあたり、当時NHKで放映された吹き替え版を完全永久保存版として収録という、ファンにはたまらない仕様になっています。
心に残る名シーンはたくさんあるのですが、その中でもガスが死ぬ間際に相棒ウッドロウに対して
「なあ、ずいぶん楽しかったなぁ」
とつぶやくシーンは、僕の人生観にも大きな影響を与えてくれた気がします。
「ロンサム・ダブ」は大変に人気があったにも関わらず、これまでなぜか日本語DVD化はされていませんでした。
amazonでも古い中古のビデオしかなく、しかも字幕版。
DVDもあるにはあったのですが、アメリカからの輸入ものなので字幕すらありませんでした。
僕はたまたま当時NHKで放映されていたものをビデオに録画していたので、自分でDVD化して保存していました。
当時ものなので画質が悪かったのですが、それでもこの吹き替え版が好きだったので、どうしても保存しておきたかったのです。
さらに今回のDVD&Blu-rayはHDマスター版ということで、その画質にも期待大です。
実はこのロンサム・ダブには続編「リターン・トゥ・ロンサム・ダブ」があります。
そちらはさらに評価が高いという話ですが、残念ながら日本では放映されなかったようです。
ぜひそちらも見てみたいので、Amazonプライムでリクエストしてみました。
「ロンサム・ダブDVD&Blu-ray」の発売予定日は2016年8月27日。現在予約受付中。
今回は全4章のうちの1~2章のみの発売のようです。
現在は全章発売されています。
発売元はオルスタックソフト販売。
ググってみたらグラビアDVDが得意な会社のようですが、こういう作品も扱っているんですね。
待ち望んでいただけに、オルスタックソフト社には大変感謝です。
尚、このDVD&Blu-rayはHNKで放映時にカットされていたシーンも含まれているノーカット版です。
そのためカットされたシーンは吹き替えになっていません。
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